2009年5月27日水曜日

reason of life

昴 (1) (ビッグコミックス)
曽田 正人
小学館
おすすめ度の平均: 4.0
1 バレエはスポーツじゃない
4 天才
5 1巻はイマイチだけど、読み進めると止まらなくなります(ノ_<。)
5 荒削りな天才のバレエマンガ
2 バレエファンとしてはちょっと・・・



前々から読みたかった作品。
悲しみを背負った天才バレリーナのお話。

病床に臥す弟。生と死が隣り合わせにある中で研ぎ澄まされた集中力。
もう今日こそだめかもしれないという恐怖。
愛する人の死と言うトラウマ。

何のために生きるのか。自分はなにがしたいのか。
好きで踊っているのか。それとも使命感に、運命に踊らされているのか。
踊る意味、ひいては立つ意味さえも問い詰める。

真に一流のアスリート・アーティストしか覗くことの出来ないZONEの先には2つの異なるダンス。
視覚だけでなくそれ以上の情報を五感一杯に流し込む。
さもマリファナを吸ったようなダンス。麻薬。
音も無いのに耳から離れない戦慄。

人とは違う生きる時間の濃さ。
決して異常では無い。普通の人よりもスピードが早いだけ。

続編『MOON』がかなり気になる。

やはりダンスって、何かを伝えると言う点においては原始的であるが故に最も伝わりやすいものなのかもしれない。
自分もこういう鳥肌が立つような、感動を超えて怒りすら覚えるようなダンスを見てみたい。
いや、まずは感動で良いや。素直に感動してみたい。
芸術を見て泣いてみたい。

そこからだな。
生で一度はバレエも見てみないと。

それにしてもすばるちゃんが可愛すぎる。
いい作品。


さてはてぶより。

研究の醍醐味って何ですか?

やはり気になったので。
このエントリからはいったわけですが、興味のあるエントリが沢山。

価値の判断基準が自分の外にある人間は表現者になれない - 発声練習
ここで言われている事はものすごいもっともだ。
自分に言われているような気さえする。

色々反論エントリも多いようだけど、確かにひどい環境やスタッフ陣もいるのは事実。
小さい頃からの家庭の教育、幼稚園~大学までの学校教育。
ここでいう「精神的背骨」が養われたような教育を受けてきたわけではない。つもり。
だけどもう良いじゃない。良い大人なんだから。と思うようにした。

今まで価値基準を外に置きっぱなしにしてきたのなら、これから自分の中に大きくて太い「背骨」を育てていけば良いのではないかな。
この筆者も言っているけれど、こういう自分の価値観に裏打ちされた力強い生き方に羨望の気持ちもある。
これは最近活動に失敗した頃から特に感じていて、今までの自分の生き方・考え方が如何に浅かったのか。
みたいなね。
最近になって思えば、帰国子女だとか留学経験者が強いのは、英語が出来るというアドバンテージは勿論の事、このような「背骨」の核を形成し、成長させてきたという点で、オーラに似た自信の様な何かが備わっているからなんだと思うわけです。
だからって、自分の留学すれば良いかというとそういう話では無くて。
どんな活動をするにしろ、自ら考えて行動して責任を取って。
そういう主体的な行動を取りながら「背骨」を成長させてきた奴はものすごい強いし輝いているはず。


この前、横山健も同じ様な事を言っていたよ。
コラムより。

一つの物事を続けるコト、これは今の世の中に於いては、最早才能だ。 
 なぜ日本人はおもしろくないのか?なぜ海外の芸術や文化の分野でおもしろい人材が出てくるのか?答えは日本人の国民性に潜んでいる。
 日本人は平均的であるコトを美徳とする国民性を持っている。突出した個性は奇異に扱われる。しかしそれは「没個性」の裏返しでもある。こんな「奇異な個性の摘み取り」は教育や社会、日常のあらゆる場面で知らないうちに行われている。それを受け入れてしまっては、あなたの人生がおもしろくないものになっても誰にも文句は言えない。
 変わり者でいいんだ。「あいつ…あればっかやってるよな」と笑われていいんだ。将来それがあなたの人生を助けるかもしれないし、…例え明らかな助けにならなかったとしても、必ず得るコトはある。全く別のコトを同じ年数やった人と話せるようになる。なぜなら、哲学を得るからだ。借り物じゃない人生観は、必ずあなたの人生を豊かにしてくれる。
 だからギターでもいい。せっかく DVD を創ったんだからギターの世界に皆さんを引きずり込みたい。しかし…百歩譲って、ギターじゃなくてもいい。興味を持ったコトがあるなら真剣に取り組んで、「好きでいる努力」を怠らないで欲しい。
 もう一度言う。一つの物事をズーッと続けるコト、好きでい続けるコト、コレは立派な「才能」だ。
 オレが音楽でやっていけてるのも、別に音楽の才能があるからじゃない。偶然「ギターを好きでい続けられる」という才能に恵まれたからだ。
 何をやっても続かない、性根が飽きやすいヤツは、残念だが何をやらせてもダメだ。
 「自分は違う!」と思うなら、10年20年後に、オレに結果を見せてくれ。どんなに下手クソなギターでもいい。どんなに汚い絵でもいい。書類の山でもいい。写真でも実物でもいいから、見せてくれ。

 日本にはかつて「親方、日の丸」という言葉があった。国営企業の社員、つまり公務員になると親に喜ばれた時代が現実にあったのだ。雇用条件も収入的にも生涯安定しているからだ。民間企業にも「終身雇用の幻想」があった。一時期は「あれは幻想だった」という目覚めの世代もあったが、今年の新社会人達は未曾有の就職難の実体を前に、再び終身雇用に憧れを抱く世代へと逆行をし始めている。オレは若者がそんなに萎縮してしまっているのが嘆かわしい。
 現実を見て欲しい。昨今騒がれている大企業による大規模なリストラ、…昨年末の「派遣切り」騒動は記憶に新しいだろう。誰もが仕事を失う可能性がある時代になったのだ。これは今後も止まるコトはない。
 …そこで何故みんな発想を転換しない?何故自分を「雇用される側」と決め付ける?ワン・アイデアで会社を興し、雇用する側になるコトは考えないのか?自分の芸で道に立ってみようとは考えないのか?その努力もせずに文句を言うのは、あまりにも人間力がなさ過ぎるんじゃないか?
 ハッキリ言うが、終身雇用など「絵空事」だ。自分を助けるのは自分しかいない。
 
 疑問を持たなくていいのか?
 親や教師に怒られないようにしてるだけで良いのか?
 職場で上司に失敗を咎められないようにするだけで良いのか?
 一度の人生、なんとなく仕事して終わりか?
 こんな時代なんだから、やりたいコトの一つくらいなくてどうする?
 勝負しないでどうする?
 思い切らないでどうする?
 自分だけの世界くらい持ってなくて情けなくないのか?
 楽しく生きないで、誰のための人生なんだ?



中でも特に印象的な部分がこれ。

変わり者でいいんだ。「あいつ…あればっかやってるよな」と笑われていいんだ。将来それがあなたの人生を助けるかもしれないし、…例え明らかな助けにならなかったとしても、必ず得るコトはある。全く別のコトを同じ年数やった人と話せるようになる。なぜなら、哲学を得るからだ。借り物じゃない人生観は、必ずあなたの人生を豊かにしてくれる。


・・・やっぱりどの世界にいても一流は一流なんだと実感。
横山健はやっぱりあちー!

これこそ「背骨」の考えを荒っぽく熱く表現したコラム。
この前の清志朗の時にも書いた様な気もするけれど、最近こういう事ばっか考えてるからアンテナにひっかかっている気がする。

春になり、新入学生、新社会人となる人たちが沢山。
新しい仕事、新しい部活・サークル
希望が一杯でわくわくしているはず。勿論良いことだけでなく辛い事はかなりあるはず。
それが本気であればあるだけ尚更そう感じるはずだ。

先日新入生と触れ合う機会があり感じた事。一応少しだけでも年をとった奴から偉そうに言わせて貰えれば、

少しの苦労で簡単に諦めない方が良い。
もしどうしてもダメなとき、辛いとき、我慢出来なさそうなときは別の何かに本気を出せば良い。
とにかく何か一つでも本気になれるものがあるといい。
上記のように、自分なりに哲学が生まれる。自分の考えが生まれる。その考えに従って行動すればきっと後悔は無い。きっと面白い。
自分の考えが周りと衝突する事もあるはず。それはしょうがない。向こうだって本気で取り組んで、彼なりの哲学・考え方で臨んできているから。そこはぶつけ合いながらベストな道を探っていくしかない。
むしろベストなんて無いのかもしれない。
誰も分からないし、本当に難しい。だけどだから成功したときにはものすごい嬉しいのかもしれない。
攻略本見ながらRPGやってるような人生、面白く無いもんね。

そうやって進んだ中何が正解で、何が間違いかは、全て結果で語られる。それしか判断基準が無いから。
勝ったら強い。負けたら弱い。
これに不満を言っていてもどうしようもない。次出来る事を一生懸命やるしかない。
ただ、全否定され、何も残らないのかというとそうでは無い様な気もする。
そいつ自身の「背骨」が育っていると思う。大小あるにしろ。
結果が全てなのは大前提としてね。
本気であればあるだけ辛い事も多いけれど得られるものも多い。

だから何か一つ、本気で取り組んでみよう。


自分に向けて戒めの意味でも書きました。偉そうでごめんなさい。
こういう生き方してみたいなって事です。

これから沢山知識を蓄えながら、色々な人の考え方・生き方を参考にしながら、価値観を開いたまま自分の核のほうへ、内に内に置いてゆきたい。
そうすればきっと禿げてもかっこいいおっさんになれるんじゃないかな。
きっと楽しい人生を、人よりも濃密な人生を送れるはず。

生きている意味はよく分からないけど、死にたくは無い。
死にたくないから生きてる?
どんな理由であれ、生きているなら楽しく生きたほうが良い。

だから頑張りたい。
とりあえず、テレビを見る時間・ネットサーフィンの時間を減らす。
そこから。


圧倒的に生産性の高い人(サイエンティスト)の研究スタイル
これを参考にしながら、引き出しが多く鳥瞰的な視野を身に付けて生きたい。

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