2008年12月19日金曜日

夢をかなえるゾウ



今流行のっても結構前か。
読んでみましたよ、初めは内容が全く想像出来ませんでしたが。
変な小説だと思ってましたが、読んでみると売れる理由がわかりますね。

内容はいたって普通。今まで何十年と言われてきた当たり前の事ばかり。
それをガネーシャというインドの神様と、成功したいしがないサラリーマンの主人公を登場させ、読みやすく、分かりやすくしています。
決して目新しいことは書いていませんが、やはり笑いあり、涙ありということや、一番は「共感」を読者に持たせる主人公の設定が売れている原因ではないですかね。

僕も思いましたもん
「わかるわー」
って。

そもそもガネーシャって神様がいることすら知りませんでしたからね。
やっぱり今度インド行ってみたい。

ありきたりの内容とはいえ、素敵な言葉も多く。
すっと入ってくる素敵な言葉がとても多かったです。
この類の本にありがちな、成功者の自伝的な感じでは無くて。
神様に「これしろ、あれしろ」ってかなり上から目線ではあるんだけれども、言葉に人の温かさというか熱があるから読んでいて気持ちが良い。

最後にも書かれているけど、こんな本をいくら読んだところで、いくら知識を入れたところで、やはり行動しなければ何も変われない。
人が変わるには教えではなく、自身の決断と行動が必要。

ガネーシャの言葉を借りて言うならば、
「自分は今『座っとる』だけや。~中略~ 何かを学んで、知識を吸収して、成長しとる思てるかもしらんけど、本当はな、成長した気になっとるだけなんや。ええか?知識を頭に入れるだけでは人間は絶対に変われへん。人間が変われるのは、『立って、何かをした時だけ』や」

はい。気をつけます。

他にも
「やりたいことを見つけるために一番やったらあかん方法、それはな・・・『考える』ことや。 ~中略~ 実際にやってみて、全身で感じる。それ以外の方法で『やりたいこと』なんて見つからへん。絶対見つからへんで。せやから、『やりたいことがわからない』って言うてるやつの99%は『何もやっとれへん』やつなんや」
こういうポジティブなのいいね。
はい。動きます!

とにかく、やるかやらないか、感じるか感じないかは別にして、小説として読むにしても面白いと思います。今までこの類が好きでなかった人も読んでしまいそうなこのお話。
社会不安が大きくなるにつれ、この類も人気が出るのでしょう。
ドラマにもなってるみたいですが、すごい作りやすいんだろうなー
毎回課題出していけば良いんだもんね。

しかもガネーシャが古田新太って。
合いすぎ。
オジーーじゃないですか。

偉人もかなりたくさん出てきますし、彼らの心がけ・長所みたいなのも毎回の課題に合わせて紹介されていて、そういう面でも読んでいて面白いですわ。

昨日忘年会でこの話したら
「面白いと思ったけど、私はこの手の本は卒業したわね」
って言われました。
なんてカッコいいんだろう。
今まで変なイメージしか無く、むしろダメキャラ疑惑すら有りましたが、話してみると全然そんなことは無く。
自分のスタンスをしっかり持っている方でした。
こういう人はイケてますね。

コウイウモノニ、ワタシハナリタヒ

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